季節の変わり目になると、肌が敏感になったり、気持ちが不安定になったりしませんか?
「いつものスキンケアが合わない」「生理前の肌荒れがひどくなった」「気分が落ち込みやすい」——そんな不調が出やすいのが、まさにこの時期です。
漢方では、こうした変化を**「気・血・水(き・けつ・すい)」や「ホルモンの乱れ」**と関連づけて考えます。
特に女性は、季節の移り変わりによって体のバランスが崩れやすく、肌にもその影響が現れやすいのです。
季節の変わり目に起こる「ゆらぎ」の正体とは?
春や秋などの季節の変わり目は、気温や湿度、日照時間などの環境変化が大きく、体がその変化に追いつかないことがあります。
漢方ではこれを「気の乱れ」「血の滞り」「陰陽のアンバランス」として捉えます。
具体的には次のような変化が起こります。
自律神経が乱れて、血流が悪くなる
睡眠の質が下がり、ホルモン分泌が不安定になる
皮脂や水分のバランスが崩れ、肌が乾燥しやすくなる
生理周期が乱れたり、PMS症状が強く出る
その結果、肌の調子やメンタル、体のリズムが同時にゆらぎやすくなるのです。
ホルモンと「気・血」の深い関係
漢方では、女性の体調や肌の状態を整えるうえで「血(けつ)」と「気(き)」がとても重要だと考えます。
気:体のエネルギー。気が不足すると疲れやすく、肌のハリも失われる。
血:体に栄養を運ぶもの。血が足りないと顔色が悪く、くすみや乾燥が出やすい。
気と血の流れが滞ると、ホルモンバランスにも影響が出ます。
月経周期が乱れたり、イライラ・落ち込み・肌荒れなどのPMS症状が強く出やすくなるのです。
ゆらぎ期におすすめの代表的な漢方
女性の体を整え、ホルモンの波を穏やかにするための漢方をいくつか紹介します。
【加味逍遥散(かみしょうようさん)】

もっとも代表的な「女性の漢方」。
イライラ・不安・生理前の肌荒れなど、心と体の両方のゆらぎに効果的です。
ストレスによって自律神経やホルモンバランスが乱れやすい人におすすめ。
【桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)】

血の巡りを改善して、冷えや肩こり、ニキビ・吹き出物をケアします。
生理痛が強いタイプにもよく使われる処方です。
【当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)】
血を補いながら体を温め、むくみ・冷え・貧血傾向のある女性に。
「なんとなく元気が出ない」「肌がくすむ」という時期にもぴったりです。
※漢方薬は体質や体調によって合う・合わないがあります。服用前には専門家に相談するのがおすすめです。
肌とホルモンを整える「漢方的スキンケア」
漢方の考えでは、肌の不調を「外側の問題」とは捉えず、「内側の乱れのサイン」と考えます。
ホルモンバランスや血の巡りを整えることで、自然と肌も安定していくのです。
日常で意識したいポイントは3つ。
体を冷やさない
冷えは血行を悪くし、ホルモン分泌を乱します。温かい飲み物や湯船で“芯から温める”ことを意識。呼吸と睡眠を整える
自律神経の乱れはホルモンバランスに直結。寝る前のスマホを避け、深い呼吸を意識しましょう。潤いを補う食材を摂る
豆乳、黒ごま、なつめ、クコの実、れんこんなどはホルモンと血を補い、美肌づくりを助けます。
季節のリズムに合わせて、心と肌をリセット
季節の変わり目は、実は「体を整えるチャンス」でもあります。
無理に“いつも通り”を保とうとせず、変化に合わせてケアを変えることが大切です。
・疲れた日は、早めに休む
・肌が敏感な時期は、シンプルなスキンケアに戻す
・体が冷えている時は、温かいスープや白湯で内側から温める
こうした小さな習慣の積み重ねが、ホルモンバランスを穏やかに整え、肌のゆらぎをやわらげます。
まとめ:ゆらぎを受け入れて、やさしく整える
季節の変わり目に感じる心や肌の不調は、体が「バランスを取り戻そう」としているサインです。
漢方の考え方を取り入れることで、そのゆらぎを自然な流れとして受け入れ、内側から整えていくことができます。
ホルモンと気・血の巡りを整えれば、肌も心も穏やかに。
季節が移ろっても、しなやかで美しい自分を保てるはずです。








