1. 30代後半からの“夜の自信低下”はなぜ起こるのか
「最近、前ほど元気が出ない…」
そんな悩みを抱える男性は少なくありません。
西洋医学的には、30代後半からテストステロン(男性ホルモン)の分泌量がゆるやかに低下し、血流や筋力、気力にも影響が出やすくなります。
さらに、仕事や家庭のストレス、睡眠不足、運動不足が重なると、夜のパフォーマンスに直結する体力や自信が奪われてしまいます。
漢方では、この状態を「腎虚(じんきょ)」や「気虚(ききょ)」として捉え、体質に合わせたケアを行うことで回復をサポートします。
2. 漢方で考える「夜のパフォーマンス低下」の2大タイプ
① 腎虚タイプ(エネルギーそのものの不足)
特徴:精力減退、腰や膝のだるさ、白髪・抜け毛の増加、耳鳴り、冷え
原因:加齢、過労、睡眠不足、過度な性活動
- 食材例:黒ごま、くるみ、山芋、黒豆、なつめ、にら、生姜
おすすめ漢方例
② 気虚タイプ(気の巡りと持続力不足)
特徴:疲れやすい、息切れ、やる気低下、汗をかきやすい、風邪をひきやすい
原因:慢性疲労、胃腸虚弱、不規則な生活、偏食
- 食材例:鶏肉、もち米、長芋、はちみつ、しいたけ、かぼちゃ
おすすめ漢方例
3. 食事・ツボ・運動で内外からケアする方法
食事
腎虚タイプ:黒色食材(黒ごま、黒きくらげ、黒豆)+温め食材(生姜、にら、シナモン)
気虚タイプ:胃腸にやさしい煮込み料理やスープ、エネルギー源となる炭水化物(雑穀米、もち米)
ツボ
腎兪(じんゆ):腰のくぼみ付近にあり、腎精を補う
足三里(あしさんり):膝下外側にあり、胃腸を整え気を補う
関元(かんげん):おへそ下3寸、下半身の活力アップ
運動
腎虚タイプ:無理のないウォーキングや太極拳、軽いストレッチ
気虚タイプ:軽めの筋トレや深呼吸を組み合わせた有酸素運動
4. まとめ
夜のパフォーマンス低下は、年齢のせいだけではなく、体質や生活習慣の影響も大きいものです。
自分が腎虚タイプか気虚タイプかを見極め、漢方と日常のケアを組み合わせることで、30代後半からでも十分に活力と自信を取り戻せます。
「最近ちょっと自信がない」と感じたら、それは体からのサイン。
今日から食事・ツボ・運動・漢方で、内側からエネルギーを再充電しましょう。