漢方薬とサプリ・市販薬の違い──30代女性が知っておきたい基礎知識とおすすめ漢方

30代になると、仕事や家事、子育てに追われて、体調の変化を感じる人が増えてきます。
「最近疲れが取れない」「冷えや生理痛がつらい」「肌荒れが気になる」…そんなときに、漢方薬やサプリメント、市販薬を試そうと思ったことはありませんか?

ただ「漢方薬とサプリ、市販薬って何が違うの?」と疑問に感じることもありますよね。
この記事では、それぞれの特徴を分かりやすく解説し、さらに30代女性におすすめの漢方薬もご紹介します。


漢方薬とは?

医薬品として認められている薬

漢方薬は厚生労働省に承認された「医薬品」です。科学的に効能効果が認められており、医師の処方や薬局で購入できます。

体質に合わせて使う

「頭痛には〇〇」といった一律の処方ではなく、体質や全体の状態をみて使い分けるのが特徴です。たとえば同じ“冷え性”でも、血の巡りが悪いタイプとエネルギー不足のタイプで処方が変わります。

根本改善をめざす

症状を一時的に抑えるのではなく、体質を整え、自然治癒力を高めることを目的としています。


サプリメントとは?

栄養補助食品

サプリメントは「医薬品」ではなく「食品」に分類されます。不足しがちな栄養を補い、美容や健康維持をサポートするのが役割です。

効能効果はうたえない

法律上「病気を治す」とは言えないため、「疲労回復に効く」とは書けません。「ビタミンを補う」「鉄分を摂れる」といった説明になります。

手軽に続けやすい

ドラッグストアやネットで気軽に購入でき、日常的に取り入れやすいのがメリット。ただし、効果は個人差が大きいです。


市販薬(一般用医薬品)とは?

ドラッグストアで買える薬

風邪薬や頭痛薬、胃腸薬など、特定の症状を一時的に抑えることを目的に販売されています。

即効性がある

頭痛や胃痛など“今ある症状”を和らげる効果が期待できます。その代わり体質改善はできません。

注意点もある

副作用の可能性があり、妊娠中や持病のある方は自己判断での使用は避けるべきです。


漢方薬・サプリ・市販薬の違いをまとめると

漢方薬サプリメント市販薬
分類医薬品健康食品医薬品
主な目的体質改善・根本からのケア栄養補助・健康維持症状を抑える
即効性ゆるやかほぼなしあり
入手方法医師処方 or 薬局健康食品売り場・ネットドラッグストア・ネット

30代女性におすすめの漢方薬

ここからは、30代女性の代表的な悩みに合わせたおすすめの漢方薬をご紹介します。
※服用の際は必ず薬剤師や医師にご相談ください。

1. 冷え性・血行不良に

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散

当帰芍薬散

  • 血の巡りをよくして冷えを改善

  • むくみや生理痛にも効果的

  • 妊娠を希望する女性にも使われることがある

2. 疲れやすさ・気力不足に

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

補中益気湯 補中益気湯

  • 元気が出ない、疲れが取れない人に

  • 胃腸が弱く食欲がないタイプに向いている

3. イライラ・ストレスに

加味逍遙散(かみしょうようさん)

加味逍遙散

  • 更年期だけでなく30代女性のPMSや不安にも

  • イライラ・不眠・肩こりに役立つ

4. 肌荒れ・吹き出物に

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

桂枝茯苓丸

  • 血流を改善し、女性特有の“血の滞り”を整える

  • ニキビや肌荒れ、生理不順におすすめ


漢方薬・サプリ・市販薬の上手な使い分け方

  • 根本的な体質改善をめざしたい → 漢方薬

  • 健康維持・栄養サポートをしたい → サプリメント

  • 今すぐ症状を和らげたい → 市販薬

それぞれの役割を理解して、ライフスタイルに合わせて使い分けることが大切です。


まとめ

30代女性は、体調の変化やホルモンバランスの乱れを感じやすい時期。
「なんとなく不調」を放置せず、サプリ・市販薬・漢方薬をうまく活用して、自分に合った健康法を見つけていきましょう。

体質改善を意識したい方は、薬剤師や漢方専門の医師に相談して、オーダーメイドの漢方を取り入れるのがおすすめです。


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