桂枝茯苓丸と当帰芍薬散の違い|女性の体質で選ぶ、冷えと巡りの漢方

「生理痛や冷え性に漢方が良いと聞いたけれど、桂枝茯苓丸と当帰芍薬散、どちらを飲めばいいの?」
そんな疑問を持つ女性は多いのではないでしょうか。

どちらも女性の不調に使われる代表的な漢方薬ですが、実は体質と症状のタイプがまったく違うのです。

今回は、二つの漢方の特徴と違いをわかりやすく解説し、あなたに合った選び方のヒントをお伝えします。


まずはそれぞれの基本情報から

漢方薬名主な体質主な効果
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)体力がある・血行が悪い血の滞り(瘀血)を改善、冷え・のぼせ・生理痛に
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)体力が少ない・冷えやすい血を補い、水分バランスを整える、むくみ・貧血・月経不順に

一見似ているようですが、
桂枝茯苓丸は「血の巡りを良くする」漢方、
当帰芍薬散は「血を増やして整える」漢方、
という点が大きな違いです。


桂枝茯苓丸とは?——“滞った血”を流す漢方

桂枝茯苓丸

桂枝茯苓丸は、血の流れが滞った「瘀血(おけつ)」タイプに用いられる処方です。

主な症状は

  • 生理痛が強い、経血に塊がある

  • 肩こり・腰痛が慢性的

  • 顔がのぼせやすく、手足が冷える

  • シミ・くすみが気になる

  • PMSでイライラしやすい

血行が悪く、体に「滞り」がある人に向いています。
体の巡りを良くすることで、痛み・冷え・肌トラブルを改善していく漢方です。

配合されている主な生薬は、桂枝・茯苓・牡丹皮・桃仁・芍薬の5つ。
体を温めながら、血流をスムーズに整える働きをします。


当帰芍薬散とは?——“足りない血と水”を補う漢方

当帰芍薬散

当帰芍薬散

一方の当帰芍薬散は、「血(けつ)」と「水(すい)」が不足しているタイプに使われます。
いわば、エネルギーや潤いが足りない“虚弱タイプ”向けの漢方です。

主な症状は

  • 顔色が悪く、貧血ぎみ

  • 手足が冷えて疲れやすい

  • 生理周期が乱れやすい

  • むくみが気になる

  • めまい、ふらつきがある

体が冷えて水分の巡りが悪くなり、むくみやだるさが出る人に効果的。
「血を増やす(補血)」「水を巡らせる(利水)」の両方を助ける漢方です。

配合生薬は、当帰・芍薬・川芎・白朮・茯苓・沢瀉の6種類。
体をやさしく温め、全体のバランスを整えます。


一言で言うなら?

  • 桂枝茯苓丸:血が“滞っている”人のための漢方

  • 当帰芍薬散:血が“足りていない”人のための漢方

つまり、
「巡らせたいなら桂枝茯苓丸」
「満たしたいなら当帰芍薬散」
という使い分けがポイントです。


どちらがあなたに合う?チェックリストで見分けよう

チェック項目該当するなら…
顔が赤くのぼせることがある桂枝茯苓丸タイプ
生理痛が強く、経血に塊がある桂枝茯苓丸タイプ
シミやくすみが気になる桂枝茯苓丸タイプ
顔色が悪く、立ちくらみしやすい当帰芍薬散タイプ
むくみやすく、体が冷えやすい当帰芍薬散タイプ
生理周期が不安定で量が少ない当帰芍薬散タイプ

両方の要素を持つ人も多く、「中間タイプ」の場合は専門家に相談して調整するのがおすすめです。


美容・体質改善の視点から見ると…

  • 桂枝茯苓丸は、血行促進によって「くすみ・シミ・冷え」などの改善が期待できます。
    → 代謝を上げたい人、体が重く感じる人に◎

  • 当帰芍薬散は、潤いやハリを取り戻し、「乾燥肌・貧血・疲れやすさ」に効果的。
    → やせ型で体力が少ない人に◎

どちらも“女性の美と健康”に寄り添う処方ですが、
体のエネルギーが足りない人は当帰芍薬散、滞っている人は桂枝茯苓丸
という考え方で選ぶとわかりやすいです。


一緒に使える?飲み合わせは?

桂枝茯苓丸と当帰芍薬散を同時に服用することは基本的に推奨されません
成分や作用が一部重なるため、体質に合わないと副作用が出ることもあります。

どちらが自分に合っているか迷う場合は、薬剤師や漢方医に相談し、
現在の体調・生理周期・冷えの状態などを確認してもらいましょう。


まとめ:あなたの「冷え」は滞り?不足?で選ぶ

タイプ漢方特徴
血が滞って冷えている桂枝茯苓丸巡らせる力を高める。肩こり・生理痛・のぼせに。
血と水が不足して冷えている当帰芍薬散栄養と潤いを補う。むくみ・貧血・疲れに。

冷えや不調といっても、原因は人それぞれ。
自分の体質を見極めて、漢方の力を正しく取り入れることで、
内側から整う“巡る美しさ”が生まれます。

おすすめ記事

最近の記事
おすすめ記事
PAGE TOP