「食事制限も運動もしているのに、なかなか痩せない…」
「30代になってから体重が落ちにくくなった」
そんな悩みを持つ女性は多いのではないでしょうか?
実は、ダイエットがうまくいかないのは「体質」が関係しているかもしれません。
漢方は体質を整え、痩せやすい体づくりをサポートするのが得意分野。
この記事では、ダイエットに漢方がどう役立つのか、体質別の痩せ方とおすすめの漢方薬を解説します。
漢方で考える「痩せにくい体質」とは?
西洋医学では「摂取カロリーと消費カロリーの差」で体重管理を考えますが、漢方では「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスが乱れると痩せにくくなると考えます。
気(エネルギー) … 代謝や消化を動かす力
血(けつ) … 栄養や酸素を全身に届ける力
水(すい) … 体内の水分代謝
このどれかが滞ると、むくみや代謝低下、冷え、食欲コントロール不良などが起こり、ダイエットが進みにくくなります。
体質別・痩せ方のポイントとおすすめ漢方
1. 水太りタイプ(むくみやすい人)
特徴:手足や顔がむくみやすい、汗をかきにくい、下半身太り
痩せ方のポイント:体内の水分代謝を促す、冷えを改善する
おすすめの漢方薬

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):むくみや水太り体質に
五苓散(ごれいさん):水分バランスを整えてむくみを改善
2. 代謝低下タイプ(疲れやすい人)
特徴:胃腸が弱い、食欲がないのに太る、疲れやすい
痩せ方のポイント:胃腸を整え、エネルギーを補う
おすすめの漢方薬
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):脂肪がつきやすい人に
補中益気湯(ほちゅうえっきとう):気力不足・代謝の落ちた体をサポート
3. ストレス太りタイプ(食欲が止まらない人)
特徴:イライラすると食べすぎる、甘いものがやめられない、便秘がち
痩せ方のポイント:気の巡りを良くし、食欲を抑える
おすすめの漢方薬


大柴胡湯(だいさいことう):ストレス太り・便秘・脂肪が多いタイプに
加味逍遙散(かみしょうようさん):PMSやストレスによる過食に
4. 血行不良タイプ(冷え性の人)
特徴:冷えやすい、肩こり、顔色が悪い、肌荒れ
痩せ方のポイント:血流を改善し、代謝を上げる
おすすめの漢方薬

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血の巡りを良くして脂肪燃焼をサポート
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷えやむくみ、女性特有の不調に
漢方ダイエットのメリットと注意点
メリット
体質改善をしながら無理なく痩せられる
冷え・便秘・疲れやすさなどの不調も同時にケアできる
リバウンドしにくい体づくりにつながる
注意点
即効性はなく、数週間〜数か月の継続が必要
自分の体質に合わないと効果が出にくい
妊娠中・授乳中・持病がある方は必ず医師に相談を
まとめ
「ダイエットに漢方は効くの?」という疑問に対して、答えは「体質に合えば、痩せやすい体づくりをサポートしてくれる」です。
30代女性はホルモンバランスの変化や代謝低下で痩せにくくなる時期。だからこそ、無理な食事制限ではなく、体質に合った漢方で内側から整えることが大切です。
まずは自分の体質を知り、症状に合った漢方を選ぶことから始めましょう。